お正月に帰省された方も多いと思います。
私には3歳年上の姉がおり、お盆とお正月のどちらかは、旦那さんと姪と一緒に帰省しているようです。
今は姉と音信不通になっているのですが、15年前に姉が実家に帰る理由をこのように語っていました。
これは半分本音、半分ウソ(エゴ)だと思います。
姉は長女ということもあり、家族がバラバラにならないよう、苦労して頑張ってくれました。
我が家の一番の犠牲者かもしれません。
そのぶん「温かい家庭」に対する憧れが強かったのか、大学4年の頃には結婚を決めていました。
ただ、私自身、小学生時代に「家系が繰り返す問題を解決しないかぎり、同じ問題を繰り返す」、と直観していたので、姉の結婚は素直に喜べませんでした。
いつか必ず「ゆがみ」が出てくるだろうと、分かっていましたからね。
その悪い予感は当たってしまい、姉夫婦は結婚して20年以上経ちますが、重ねた年月に比べると信頼関係は深まっていません。
「仲が良い悪い」ということではなく、お互いに深く関わろうとしない感じです。「表面的」と言うべきでしょうか。
夫婦間の心に溝があれば、そのまま親子関係に反映されます。こうして代々、負の連鎖が継承されていくのです。
親から逃れるために結婚に逃げ込んでも、望む幸せは手に入りません。自分の心の問題(エゴ)に対処しないかぎり、新たな不満足を覚えるだけなんです。
エゴを動機に行動すると、エゴが結果に表れます。気を付けましょう。
この時期、しかたなく実家(または旦那さんの実家)に帰省する方も少なくないと思います。
でも、その行動と本音のズレが、人生にマイナスの影響を与えているとしたらどうしますか?
エゴに自分を支配させている人は、エゴを満足させる生き方を優先させ、たましいが望む生き方とは正反対の行動をします。
私の姉も「良い子」でいることで、苦しい思いをしたと思いますが、その一方で「条件付き」だとしても親の関心や評価を得られたので、メリットを享受しているのです。
親に反抗した私と違い、姉は「エネルギー不足」でうつ病になることはありませんでした。(私の場合は「無条件の愛以外は受け入れない」という頑さがあったことも、うつ病を招いた原因です)
もちろん姉妹といえども、気質やたましいの個性、人生の目的が違います。そして、親に反抗できるほど、姉のエネルギーは強くなかったとも言えます。
良い子で生きてきた方は、「自分は被害者だ」という意識がもの凄く強いのですが、良い子でいることは、決して犠牲ばかりじゃないことを理解してください。
メリットがあるから「良い子」になるのです。
私が問題視するのは、自分の本音にフタをして、親との共依存関係を維持することで「親子ごっこ」を続ける副作用。
その嬉しくない「副作用」は、かならず自分の子供に投影されます。
親が自分に嘘をついているのですから、子供に影響しないわけがない。結局、自分の親と同じエゴを繰り返しているだけです。
「親のために良い子を演じて苦労した」と思う方は、少し思い返してみてください。「良い子」でいることを選択したのは「あなた」です。
もちろん、自分を迫害する親から逃れるため、生き残る手段として、どうしようもなく「良い子」でいることを選択したと思いますから、あなたを責めているのではありません。
ただ、自分の選択の結果が「今の苦しさ」として現実化していると、気づいてほしくて書いています。
「孫を親に会わせるために帰省する」という一見親孝行な理由でも、実際、心の中は自分を押し殺しているのではないでしょうか。
そんなことは今すぐやめてください。
行動と本音を一致させてください。
自分に嘘をつくのはやめましょう。
親や義親に評価されたい気持ちはよく分かりますが、自分をだましてエゴを満足させたとしても、本当の幸せは得られません。
あなたの本音はどこにありますか?
来年も不平不満をまき散らしながら帰省しますか?
2019年は変容と具現化の年ですので、今までよりも「なんだか上手くいく人(=シンクロが増える)」と「なんだか上手くいかない人」の二極化が進みます。
後者の方は、心の中を自己点検することをお勧めします。
行動と本音が一致しているでしょうか?